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2026/08/24
月刊サルバドールズ

 

月刊サルバドールズ #30

眞島 匠 / glitch 代表

 


 

 

 

「この業種で1番やらなさそうなことって何だろう?」

 

Profile:

栃木県宇都宮市在住。都内のデザイン会社 ㈱RIPや㈱ソニーミュージックでデザイン業務を担当。

現在は宇都宮を拠点とするデザイン会社「glitch (グリッチ)」の代表/グラフィックデザイナー。

glitchはデザインとマーケティングを通じてビジネスの課題を解決する。

お客様との対話を重視し、“本当の課題は何か?”を共に見極め、最短距離で解決策を実行することを大切にしている。

 

 

Q1:人生において大きな影響を受けた本はありますか?また、よく人にプレゼントする本はありますか?

ーケターの菅原健一さんが好きで、本を2冊ほど持っています。その本を人におすすめしたり、プレゼントしたりしています。そのうちの1冊が『厚利少売(菅原健一・著)』という本です。これは薄利多売の逆の意味です。3年ほど前の話ですが、この本が出るまでの一連のプロセスに一緒に参加できるチケットというのがあって、それを購入し、プロセスを見届けました。この本自体は2024年の10月出版なので、まだ2年経っていないですね。僕にとってこのプロセスに参加したことは、これからのことをいろいろ考える上でけっこう大きかった出来事の一つです。2年しか経っていないのですが、愛読しすぎて既にボロボロになっています。

もう1冊は『小さく分けて考える(菅原健一・著)』という本です。この本もけっこう人におすすめしています。プレゼントする相手は主に仲の良い経営者ですね。集客に困っていてInstagramとかSNSを頑張りたいという人に向いています。けっこう戦略ベースな内容で、そもそも売上がどれくらい必要なのか、売上を達成するにはお客さんを増やした方がいいのか、単価上げた方がいいのか、といったことを分解して考えていく大切さを書いた本です。

以前から菅原健一さんのことは知っていたのですが、ハマったきっかけはClubhouseというアプリです。コロナ禍でこのアプリが流行った時期があって、そのアプリ内で話しているのを発見しました。聞いてみたらめちゃくちゃ面白くて、それでハマった感じですね。話の内容はシンプルなお悩み相談という感じでした。経営者やインフルエンサーとかの相談にズバズバ答えて解決していくという内容です。実際にお会いしたことはないのですが、いつか会ってみたいです。

 

 

Q2:ここ1年以内においてあなたの生活に最も良い影響を及ぼした1万円以内の買い物は何ですか?

い買い物だと覚えているのですが、1万円以内だとなんだろうな。ちなみに最近の高い買い物はMac miniとモニターです。ガジェットが大好きなので、本当に良いガジェットがあったら多少高くても無理して買っちゃいます。生活が変わりますよ。1万円以内だとMOFTという会社が販売しているパソコンスタンドです。これはすごく楽ですね。普段からノートパソコンをこのスタンドに置いて使っています。滑らないし、薄型だし、いつでもどこでも使えるので常にパソコンと一緒に持ち歩いています。値段は4,000円くらいでした。パソコンスタンドがあるか、無いかで疲労感がまったく違います。文字を打つのが楽になりました。

 

 

Q3:自分の中では失敗したと思った出来事が後の成功につながったことがありますか?具体的に教えてください。

職は材木屋さんの経理でした。その時からデザインができたので、いろいろ作っていました。会社の広報的な立場で会社案内を作ったこともありましたね。ある時、お客さんだった工務店さんからチラシ作成を依頼されました。見学会のチラシを作ったのですが、僕の中ではそんなにデザインも悪くないと思っていたのに、なぜか全然集客できませんでした。失敗した理由を知りたくて工務店さんにいろいろ聞いてみたら、ターゲットが定まっていなくてふわふわしていたり、工務店さんが集めたいターゲットと僕の作成したチラシの内容が違っていたりしたことに気付きました。話をしているうちにいろいろなことが分かり、そこからマーケティングについてしっかり勉強するようになりましたね。

そのチラシはデザイン的には失敗でしたが、そこで失敗したからこそ「デザインはマーケティングがないとちゃんと機能しない」ということを学びました。デザインとマーケティングが同時に機能しなかったら、チラシを作成しても必然的にゴミを作っているだけになってしまいます。それに気付いてからはお客さんが作りたいものではなく、お客さんがどうしたいのか、どういう結果を求めているのかを第一に考えるようになりました。お客さんの話を聞いて「その予算感ならSNSでインスタ広告やったほうがいいですよ」とか「チラシじゃなくていいですよね」と要望に応じた提案するようになりました。

経理と広報を経て現在のマーケティングとデザインの道に行きました。材木屋さんで経理を10年くらいやっていたのですが、経理は何も楽しくないな…と。途中から工務店支援の方が楽しくなっていました。SNSの支援をはじめ、他にもいろいろやったりして、最終的に材木屋さんにいる意味がないかもしれないと思うようになりました。そのことを奥さんに相談したら「もう10年やったし、独立してみてもいいんじゃないか」と言われ、独立しました。奥さんがそう言ってくれたことが1番大きかったですね。

 

 

 

 

 

Q4:よく思い出したり、人生の支えとなっていたりする言葉はありますか?ことわざや誰かの言葉、あるいは自分が考えたオリジナルな言葉でも構いません。

生の支えになっている言葉は2つあります。1つは菅原健一さんの「価値は相手の変化量である」という言葉です。すごく好きな言葉ですね。簡単で分かりやすいし、いろいろなことに応用できると思います。僕の提案によって相手がどれくらい変化するのか、僕の仕事はその変化量を提示しないといけない。この言葉はそこに1回戻って「価値と相手の変化量」について考えるきっかけになっています。

もう1つは、僕のおばあちゃんの言葉で「商いは飽きちゃったらダメだよ。だから商いなんだ」という言葉です。僕の実家は元々プラモデル屋さんでした。プラモデルだけでなく、カードゲームもやって、時代に合わせて状態を変えていったのですが、プラモデル屋さんはそもそも僕のおばあちゃんが始めた商売でした。おばあちゃんはけっこうな商売人で、その時に言っていた言葉が先程の「商いは飽きちゃったらダメだよ。だから商いなんだ」です。僕の中で、その考え方をかなり重要視しています。だから、飽きちゃって辞めちゃうようなものは商売にならないなと思っている節がありますね。今のところデザインの仕事は飽きずに続けられているし、どうにかこうにか食べていけるかなという感覚です。自分の「好き」という気持ちだけで進んでいます。

 

 

Q5:今まででお金、時間、エネルギーなど何でもよいが自分のリソースを投下して最も価値のあったものは何だと思いますか?

金のリソースはほぼ無かったから、時間ですね。デザインは好きで独学で勉強したから、リソースを投下したという感覚がそんなにありません。マーケティングの方はちゃんと勉強しようと思って、割と勉強したので、そちらの方が時間のリソースを投下した感覚はありますね。最初は本で勉強しました。他にもネットやnoteの記事などをいろいろ調べましたが、本から学ぶことが多かったです。マーケティングが好きですね。僕は仕組みや戦略を駆使して、とにかく楽して最大の効果を得たいと思っています。あまり頑張りたくない派です。自分が何かやる時もそうだし、お客さんもそっちの方がいいんじゃないかな。

仕事以外だと子育てですね。子育てはすごく楽しいので出来るだけ参加したいと思っています。息子の空手教室も6年間ずっと送り迎えしたし、息子の日々の成長を見ることが自分自身の勉強にもなりました。空手も最初は絶対に出来なそう…と思ったのですが、続けているうちに空手の型がちゃんとできるようになりました。僕にとっても学びになりましたね。子育てにはお金も時間もエネルギーも全部投下しています。フル投下です。子どもが3人いるので本当に大変ですけど、楽しいからなんとかなっています。

 

 

Q6:自分の中でくだらないけれどなぜか止められないクセや習慣はありますか?

ぶん僕、そういうのがいっぱいあると思います。以前、奥さんから「ADHDかもしれないから、1回診断に行った方がいい」と言われて病院で診断を受けたことがありましたが、検査の結果ADHDではありませんでした。ただの変わっている人でした笑。それと関連しているか分かりませんが、忘れ物しがちですね。何かに集中し始めると、やらなきゃいけないことを全部忘れちゃう。ちなみにADHDの検査はメンタルクリニックで受けました。50問くらいのチェックシートにひたすら答えた感じです。奥さんに検査結果を伝えたら「いや、そんなわけないだろう」と言われました。

あと、寝る時に「ちゃんと寝よう」と意識して睡眠を摂ったことがあまりないです。ほぼ寝落ちです。夜中までデザインの仕事をしていて、そのまま寝落ちして「もう朝じゃん…」ということがけっこうありますね。ちなみにお風呂や歯磨きなど、寝る前に済ませることは一通り終わっていて、さらに子どもたちも寝かせた後の話です。寝る前のルーティンとかあるじゃないですか。ああいうのも寝落ちしちゃうから「寝る前」の状態が自分でも分からないです。例えば読書とか仕事とか、お風呂や歯磨きを済ませた後にやりたいことってあるじゃないですか。でもその前に寝落ちしちゃうから、自分のリミットがよく分からないです。ほぼ毎日そんな状態です。パソコンの前で椅子に座ったまま寝て、そのまま朝を迎えます。起きると足がパンパンです。そういうことが週2回くらいありますね。仕事が終わらない時は徹夜もするのですが、40歳を超えてからは寝落ちしちゃうので、徹夜は1年に1〜2回あるか、無いかです。仕事の締め切りが迫っている時は寝落ちしても1時間後くらいに起きて「危ない…」となってから、もう1回仕事するという感じです。

 

変なクセといえば、通ったことの無い道を通るのが大好きです。ルーティンが嫌いなのかもしれません。なるべくルーティンしたくない派です。知らない土地に行くのも大好きです。だから普段もできるだけ変な道を通ります。以前、鬼怒川の方に仕事で行って変な道を通ったことがありました。車1台通れるか通れないかくらいの細い木造の橋を渡る道で「うわ…ヤバイな」と思いながら進んだことがありましたね。当時は電波も全く繋がらなかったから「橋から落ちたらおしまいだな」と思いながら運転しました。最近は自分でもAIを駆使しして簡単にアプリが作れる時代なので、自分が通ったことの無い道を発見するアプリとか作ってみたいですね。

たぶん自分で気がついていないだけで、人から見たら変なところはたくさんありそうな気がします。

 

 

Q7:ここ数年であなたの人生をよりよくしてくれた新しい考え方や行動はありますか?

生をよりよくしてくれた新しい考え方や行動が明確に1個あります。毎日、近所の神社にお参りすることです。時間は朝5時だったり、9時だったりその日によって異なります。奥さんから「ルーティンを変えるために行った方がいい」と言われたことがきっかけで、去年の10月か11月くらいから始めました。すごく売上が凹んでいた月があって「これはマズイな。何か変えなきゃ」と思って神頼みに行きました。お参りに行くようになったらすごく良くなった気がします。仕事自体も上手くいくことが増えました。以前はそういうのをまったく信じていなかったのですが、大事なことだと思いましたね。大雪が降った日も雨の日も欠かさずお参りします。今朝も行ってきました。

小さな神社ですが、お参りしている人をけっこう見かけます。氏子さんなのか、箒を持って掃除しているおじさんにも会ったことがあります。その神社の拝殿の上にある由緒書きと言うのでしょうか。その神社の由緒や祀られている御祭神、ご利益、主な年間行事などを分かりやすくまとめた看板のようなものがあるのですが、その字が消えかけていて。これだと何の神様が祀ってあるのか分からないし、直さなくていいのかな…と気になっています。あと境内に入ってすぐ左側に注連縄が巻かれた大きな岩があって、それが何なのかも気になりますね。たまにあの岩を拝んでいる人も見かけます。拝んでいる理由も気になるし、あの岩自体が何なのか、その正体を知りたいです。

奥さんの実家は元々そういうことを大事にしている家系だと思います。お父さんが経営者だったこともあり、昔からそういうことをしっかりやっているお家ですね。僕の実家にも神棚はあったけれど、拝めと言われたことも特に無いし、そういうことをちゃんとやっていなかった気がします。でも、だるまだけは毎年買いに行けと言われて買いに行っていましたね。

 

 

Q8:これから新たな挑戦をしようとしている若者へ伝えておきたいアドバイスはありますか?あるいは他者からのアドバイスで無視した方が良いと思うものはありますか?

戦は絶対にした方がいいですね。あまり挑戦していない人や成功していない人ほど「挑戦しない方がいいよ」と言ってくる気がします。どうなるか分からないのだから、とりあえず挑戦してダメだったらそこで修正すればいいと思います。だから絶対に挑戦はした方がいいです。仕事で経営相談を受けることがあるのですが、特に創業支援だと「これはやったら絶対にダメそうだな」というビジネスモデルを見かけることもあります。でも、やらないで後悔して死ぬのならやって後悔した方がいいです。そういう場合は適宜アドバイスしながら実現できるよう支援しています。それに本当にダメかどうかの判断って本人じゃないと分からない部分もあると思います。若いうちは絶対に挑戦した方がいいですね。

無視した方がいいアドバイスはAIのアドバイスです。もちろんAIのアドバイスにはちゃんとしたものも多いです。例えば資金繰りなどはいいかもしれません。あくまでも僕の感覚ですが、マーケティングのアドバイスに関してはろくな答えが返ってこないです。でも同時に、それってしょうがないのだろうな…と思う部分もあります。と言うのもAIは全体の中央値の答えを出すじゃないですか。だから、たくさん成功している中で1番成功しやすいベターな答えを出してきます。それと同じことを後からやって、成功するのは難しいと思います。それなら、ある程度振り切ったことをやった方がいいです。「こんなことをやって上手くいくの?」みたいなことを1回やってみた方がいいと思います。AIのアドバイスをすべて間に受けて動くと、本当につまらないものになってしまいます。それなら「この業種で1番やらなさそうなことって何だろう?」と考えて動いた方がいいですね。

 

 

 

 

Q9:ここ数年で、うまくNOと言えるようになったこと(ビジネスでもプライベートでも)はありますか?断るコツはありますか?NOと言えるようになった結果、新たに気づいたことや役に立ったことはありますか?

本的に僕は昔からNOと言える人ですが、仕事に関してはNOと言わないですね。一旦、受けてから考えます。プライベートに関しては、誘われたとしても自分が行きたくなかったらNOと言います。付き合いが…とか、そういうことはあまり考えないです。ちょっと時間なくて行けないです、という感じで断りますね。

断るコツという以前に普通に断ります。仕事でNOと言うことは少ないのですが、あまりにも単価が安い時はNOと言います。NOというか「その単価でやってくれる人を探した方がいいかもしれないです」と相手に伝えますね。そうすると相手も引き下がってくれることが多いです。世の中にはその単価でやってくれる人がいると思います。僕がその単価でやらないというだけです。だから相手にそう伝えます。でも、たまに安請け合いして死ぬほど苦労することもあります。

 

 

Q10:行き詰まった時、考えがまとまらなかった時、集中力が途切れた時、どうしていますか? 

歩します。時間に関係なく深夜でも朝の4時でも近所をブラブラ散歩します。あとマンガや映画を観ますね。行き詰まるとついついSNSとか見がちですが、SNSを見ても何にもならないな…と。人が即席で作ったコンテンツにそうそう価値なんて無いぞ、と最近は思っています。やはり、映画やマンガなど人がしっかり時間をかけて作ったものやコンテンツを観たいです。僕、マンガを死ぬほど観ています。もうありとあらゆるマンガを観ていて。少女マンガは観ないですが、ビジネス系のマンガやSF系などが大好きですね。でも、マンガを買うことはやめてしまいました。今、持っているのはたぶん100冊くらいかな。だいぶ処分しましたね。昔はもっといっぱいあったのですが、引っ越しのたびに処分して嫌な思いをしてきたので、今は電子書籍です。

 

ゾンビ映画が好きで、Netflixやアマプラでひたすら観ています。アメリカ系のゾンビ映画だと「ドーン・オブ・ザ・デッド」というのがあります。けっこう有名な作品でシリーズ化されています。韓国系のゾンビ映画も面白いし、最近は東南アジア系のゾンビ映画も出ています。最近、観た東南アジア系の作品はゾンビ映画というよりホラー映画でしたね。ちなみにホラー映画も好きです。

ゾンビ映画の絶望的な感じが好きで、パートナーやお父さん、子どもがゾンビに噛まれてゾンビになってしまう…という風に映画の中で繰り広げられる人間模様も魅力の一つです。ゾンビからひたすら逃げるシーンも面白いです。ゾンビに噛まれるとゾンビになるというのは世界共通ですね。まずは「ドーン・オブ・ザ・デッド」から始めるのがオススメです。ゾンビ映画にハッピーエンドは無いですね。基本はやっぱり現状維持で、10人くらいの集団で逃げて、ゾンビに襲われてどんどん減っていって、最終的に生き残った4人くらいが安全なところにたどり着く…というのがゾンビ映画の大体の作りです。だからゾンビが全部いなくなるというのはないですね。そういう作品は本当に数える程しかないと思います。ウィル・スミスの作品とか。たまに「ゾンビの特効薬がある」というような展開もあります。

 

 

Q11:サルバドールされたアートや芸術はありますか?単純に好きなアートや芸術でも構いません。 

ートが好きで美術館によく行きます。宇都宮美術館や県立美術館をはじめ、都内でしかやってない企画展にも行きます。僕の仕事とは直接関係は無いのですが、建築が好きで安藤忠雄さんの企画展に家族で行ったことがあります。でかい建物が好きです。小学校の頃に修学旅行で行った「箱根彫刻の森美術館」が面白くて印象に残っています。1番面白かったのはピカソですね。敷地内にピカソ館というのがあります。本物では無いのですが、当時はたしか『ゲルニカ』が展示してあったと思います。

音楽も好きで、けっこういろいろなジャンルを聴きます。東京にいた時はソニーミュージックの中で働いていて、アーティストをたくさん見かけました。中でも当時1番好きだったのが「HALCALI」という女性2人組の音楽ユニットでした。今も好きです。ジャンル的にはヒップホップですかね。当時ヒットした「おつかれSUMMER」という曲がSNSでバズっていて、海外のチャートランキングにも入っているみたいです。最近、復活して今度フェスにも出るらしいので、観に行きたいなと思っています。当時、ソニーミュージックでいろいろなアーティストを見かけましたが、HALCALIだけ会えませんでした。そのことを先輩に言ったら「HALCALIはどこにでもいるぞ」と言われたのですが全然、会えなかったですね。僕以外で「HALCALIが好き」という人にまだ会ったことがないです。当時は僕以外に販促物を欲しいと言う人がいなかったので、めちゃくちゃ貰いました。あまり人気がなくて、当時もそんなに売れてないと思います。最近また活動していますが、年齢は僕よりも年下でまだ2人とも30代ですね。

 

 

Q12:人生のターニングポイントにおいて、あなたに大きな影響を与えた人物は誰ですか?(有名人でも誰でも構いません)または誰にサルバドールされましたか?そして誰をサルバドールしたいですか?

れは明確です。奥さんです。独立に関しては奥さんが「独立したら?」と言ってくれたことが大きいです。人生のターミングポイントはそれこそ結婚かもしれないですね。僕と奥さんは同級生なのですが、中学も高校も違うので、大人になるまでまったく接点がありませんでした。20歳を過ぎた頃、友だちに「飲みに行こう」と誘われて、そこにやって来たのが奥さんでした。友だちの紹介で知り合い、最初はただの友だちとして会ったり、飲みに行ったりしていました。

奥さんと付き合っている頃のエピソードで明確に覚えていることがあって、この人すごいなと思った出来事があります。それは居酒屋に飲み行った時の話です。2人で飲んでいたら、隣のテーブルに偶然、僕の10個下の妹が友だちと飲みに来ました。僕たちの方が先に帰ったのですが、お会計をする時に奥さんが「え?隣のテーブルの代金は払わないの?」と言ってきたのです。僕はその時にあまりお金を持っていなくて「2人分の飲み代くらいしかないし、出せないよ」と言ったら「じゃあ私が貸すから、隣のテーブルの代金も払いなさい」と。それが僕の中でけっこう大きかったですね。「あ、この考えは僕の中になかなか無いな」と思いました。それと同時に素晴らしいなとも思いました。奥さんとは育ちの違いを含め、何を常識として育ってきたのかみたいな基準が割と違います。基準が違うから、僕は奥さんのそういうところを「素敵だな」と思うことが多かったですね。

結婚してから奥さんにいろいろと直された部分もあります。僕は自分の育ってきた環境が別にそこまで良いものだと強く思っていなかったし、どちらかと言うと奥さんが培ってきたものを取り入れたい、という意識が強かったです。最初の頃はぶつかって、抵抗することもあったのですが、それでもなるべく奥さんが言うことをやってみようと思っています。

 

サルバドールしたい人は仕事では明確に決まっていることが1つあって「すごく頑張ってるのに結果が出ない人」です。良いものを作っているのに全然、結果が出ない人とか上手く売れない人とかをマーケティングやデザインの分野から積極的に救いたいと思っています。仕事自体は単価が安くなってしまうけれど、そういう人たちの仕事を頑張る時もあります。普通ならその単価ではやらないけれど、僕がやりたいから引き受けています。感謝される率は高いと思いますが、難易度は高いです。やっぱり上手くいっていない人はそれなりの理由がありますね。でも、そういった人たちを救うことにやり甲斐を感じます。宇都宮にもそんな会社やお店がもっと増えればいいなと思っています。今、宇都宮って面白みあるのかな、と考えることがあります。もっと尖っているお店が増えて欲しいですね。今の宇都宮は上手く収める感がありますね。上手く収めるほどつまらないものはないですからね。「こんなの商売になるの?」というくらい尖ったことをやって欲しいです。そういうところも積極的に応援したいです。

 

ビジネス以外だと障がい者支援ですね。僕の長男は生まれつき障がいがあります。どちらかというと障がい者本人よりも、障がい者の子どもを持つお父さんやお母さんたちをどうにかしたいと思っています。最初は「なんでうちの子に…」と思う人もけっこういるとは思いますが、一方で別にそこまで卑屈になる必要もないと考えています。子どもが育ってきたら、障がいを持った子でも普通の子でもそれなりに大変なことはたくさんあります。もちろん家庭によって大変さの程度は違いますが、その中で楽しさを見出すことが大切だし、絶対にそうした方がいいと思います。だから障がいを持っている本人よりも、そのお父さんお母さんの方を「大丈夫だよ」と支援する活動をやりたいなと思っています。

 

僕の息子はアペール症候群という病気で、難病指定になっています。50万人に1人とかの確率で、病気に関する情報がとにかく少ないです。栃木県内でも1人か2人くらいしか会ったことがありません。アペール症候群は全国規模のコミュニティがあります。そこでお互いに「こういう手術はこの病院」とか「この運動はこういう器具をつけてやります」とか、いろいろな情報を交換します。そこじゃないと分からない情報がたくさんあります。そういう活動をいずれやりたいなと思っているけれど、なかなかできずにいます。どういうやり方がいいのかも分からないです。でも僕は長男を育てていてすごく楽しかったので、その楽しさが少しでも伝わるようなものがいいなと思っています。

長男は以前、空手をやっていましたが、小学生のうちしかやらないと家でずっと話していたので、やめてしまいました。今は卓球部の活動が楽しくてしょうがないみたいです。長男はスポーツが大好きですが、運動神経はあまり良くないです。でもそこが面白いなと思っています。障がいの影響なのか、詳しいことはよく分かりません。影響が全く無いわけではないと思いますが、本人のポテンシャルなのかな。自分自身の学生時代を振り返ると「そんなに部活が楽しかったかな?」とも思いますが、昔はすごく厳しかったじゃないですか。それこそ水も飲めないみたいな。そういうのが無いから楽しいのかもしれませんね。

 

僕は一条中のテニス部でしたが、一条中のテニス部はとても弱かったです。思い返すと1年生の時の顧問の先生はたぶんアル中でしたね。まず、週1回しか部活に来ないです。さすがに学校で酒は飲まないけれど、先生は部活に来ないで帰っちゃう。当時は土曜日も部活があったので週6でした。顧問の先生が来る日だけ死ぬほど厳しいんです。週6のうち1日だけが超ハードで、それ以外はずっと遊んでいるような部活でした。ある意味、めっちゃ楽しかったですが、その週1だけは半端じゃなく厳しかったです。1回、部活中に「グランド100周」と言われたことがありました。さすがに嘘だろうと思っていたのですが、本当に100周走らされました。グランドが1周400メートルだから、4万メートル。約40キロなので、ほぼフルマラソンです。昼ぐらいから走り始めて、日が暮れるまでずっと走りました。悪いことをするとテニスラケットの丸い方の縁でボンと殴られました。木製だったから、たまに頭から血を出している先輩もいました。当時は本当にやばかったです。今なら速攻で問題になりますね。そんなことばかりでした。

一条中はその当時、たぶん荒れていたと思います。入学式の時に各クラスで担任の自己紹介がありますよね。その自己紹介中に廊下でずっと爆竹が鳴っているんです。先生は爆竹が鳴っていても一応、話を続けているのですが、途中でやめて「本当ならこのあと1人ずつ自己紹介の予定でしたが、今日はちょっと危険なためここで解散となります」と言われ、自己紹介をせずに初日は帰りました。マンガみたいな世界でしたね。学校のトラックをずっと単車が走っていたし、お巡りさんが来たこともありました。僕たちの1つ上の学年が1番荒れていた気がします。そう考えると今は本当に良い時代だと思いますよ。その分、裏ではいじめとかスマホのトラブルとかがあったりするのでしょうけどね。結局、どちらが良いのか分からないですね。

 

 

 

 

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