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2022/06/10
月刊サルバドールズ

 

月刊サルバドールズ #03

山下益明/中小企業診断士・社会保険労務士

 


 

 

 

 

「診断士育成王におれはなる!」

 

Profile:

山下益明

1957年9月20日香川県琴平町生まれ。1980年神戸大学経営学部商学科卒業後、株式会社資生堂入社。1989年中小企業診断士の資格を取得。1993年退職して独立開業。現在、企業経営全般に関するプロコンとして、人事制度策定、人材育成、経営品質向上支援、経営戦略策定、経営計画作成等に対する助言・指導などを行っている。株式会社ビッグバン代表取締役、山下社会保険労務士事務所所長、(一社)中小企業診断協会理事・業務委員会委員。

 

 

 

Q1:人生において大きな影響を受けた本はありますか?また、よく人にプレゼントする本はありますか?

択理論実践パートナーの井上千代さんの選択理論(※1)の小冊子です。今までに100冊以上は配りました。本来であれば益明塾(診断士育成塾)でも配りたいと考えていましたが、基本飛行機での移動が多いので難しいなぁ…と。
井上さんは「世界中の人々の幸せと成功を願って、まずは選択理論を日本の常識にする」というミッションを掲げています。私はそれに共感し、選択理論の普及のお手伝いをしたいと考えています。人間関係を良くすることで自分のビジョンを実現する。井上さんのスローガンは「愛と力のハーモニー」です。「愛」は身近で大切な人との良好な人間関係、「力」は夢とビジョンの実現を意味します。提唱者ウィリアム・グラッサー氏の「選択理論」ももちろん良いです。井上さんは選択理論の実践パートナーとして活動されています。実践者を増やすということに共感しています。
稲盛和夫さんの「生き方」とスティーブン・R・コヴィー氏の「7つの習慣」もおすすめです。
そして55歳の時「ONE PIECE」にハマりました。セミナーで若手社員から「ONE PIECEを知らないのですか?」と言われ大人買いしました。ルフィーのセリフ「海賊王におれはなる!」に影響を受け「診断士育成王におれはなる!」と。笑
その流れで中小企業診断協会の専務理事に連絡し「人材育成の部署を作ってくれませんか」と依頼しました。当時その代表になり、診断士の育成を行うステップアップ研修を担当しました。現在はスキルアップ研修に名称が変わりました。私は稲盛和夫さんやスティーブン・R・コヴィー氏の著書に多大なる影響を受けてきたのですが、ここでの経験は益明塾にそれ以上の影響力があったかもしれません。株式会社サクラ前線主宰による益明塾は中小企業診断士の櫻田登紀子先生との出会いが始まりです。この出会いにより、益明塾はスタートしました。

 

※1 選択理論…アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー氏が提唱した「すべての行動は自らの選択である」と考える心理学。行動を選択できるのは自分だけなので、他人に行動を直接選択させることはできない。そのため問題が発生した時は、相手を受け入れ交渉することで解決する。その結果、良好な人間関係を築くことができるという考え方。

 

 

Q2:ここ1年以内においてあなたの生活に最も良い影響を及ぼした1万円以内の買い物は何ですか?

ウス、膝掛けなど…。普段あんまり物を買わないかもしれません。物にあまり興味をもたないタイプです。その中でもスマホは自分の生活がいろいろ変わったかも…と思います。特にスマホのマップ機能には助けられています。酔っ払ってもホテルまで戻れますからね。笑 物にこだわりがないんです。

 

 

Q3:自分の中では失敗したと思った出来事が後の成功につながったことがありますか?具体的に教えてください。

員の採用ですかね。人間的なところは面接である程度見ていますが、実際に働いてみると、仕事と合っていないかも…と感じる場面を見かけることがあって。社員の採用は難しいですね。これまでの経験を活かして採用力を少しでも高めるよう努力をしています。
現在、社労士事務所を経営していますが、大人数ではなく少数精鋭の社員のチームで生産性を上げながら事業を行っています。パートさんの採用は上手くやれていると感じています。パートは5人いますが、みなさん優秀な方ばかりです。全員子育て中の主婦なので、家庭の都合で欠勤しても仕事に支障が出ないよう人数を多く採用しています。私の経営する社労士事務所はいつ休んでもいいし、早く帰ってもいい、在宅勤務もいい。なんでもありにしています。効率よく仕事をこなすため、マネジメントは必死にやっています。

 

 

Q4:よく思い出したり、人生の支えとなっていたりする言葉はありますか?ことわざや誰かの言葉、あるいは自分が考えたオリジナルな言葉でも構いません。

「人生は今日が始まり、昨日まではリハーサル、今日からが本番」です。私は社労士事務所の独立開業塾に通っていました。実務的なノウハウを教えてくれる独立支援塾で、土日に通っていました。冒頭の言葉はその時に聞いたものです。私は趣味で音楽をやっていたのでリハーサルという言葉が響きました。人生は日々リハーサルで、それと同時に本番であると思います。
有名な画家が30秒でデッサンした絵に高値がついたという話を聞いたことがあります。数秒で描いたスケッチがなぜ高額なのか。その画家は「私は、これまでに30年もの研鑽を積んできました。だからこの絵を描くのにかかった時間は、30年と30秒なのです」と答えたそうです。
人生は「今日」という本番に向かって努力している日々の積み重ねなんだ、と思いました。冒頭の言葉に通じるものがあります。

 

 

Q5:今まででお金、時間、エネルギーなど何でもよいが自分のリソースを投下して最も価値のあったものは何だと思いますか?

はり中小企業診断士と社会保険労務士の資格を取得したことですかね。これは間違いない。答えとして当たり前すぎるかな。他にもいろいろ資格を取得して勉強しましたが、中でも産業カウンセラーとNLPは役に立ちましたね。稲盛和夫さんが主宰していた盛和塾にも通って勉強をしました。

関西生産性本部のツアーに参加したことも良かったと思います。私は四国生産性本部に所属しているのですが、この時は四国生産性本部の会員もツアーに参加させてもらい、アメリカに行きました。西海岸から東海岸を横断し、1週間かけてマルコム・ボルドリッジ賞(MB賞)を受賞した企業を視察しました。

マルコム・ボルドリッジ賞(MB賞)とは顧客満足の改善や実施に優れた経営システムを有する企業に授与される賞で、米国国家経営品質賞とも呼ばれます。製造、サービス、中小、教育、医療などの部門があり、授賞式では大統領自らが表彰を行う権威ある賞です。ここでの学びを活かし、自身のテーマの一つとして「経営品質向上プログラム」が加わりました。

48歳まではとにかくがむしゃらに生きてきました。自分のミッションやビジョン、考え方や価値観がまとまってきたのが48歳の時で。私はそれを「48歳の原点」と呼んでいます。

セレンディピティ(※2)が大事。セレンディピティは知っていたけどアメリカでそれは何かを考察しました。その結果、リーダーになることが大事なんだと。

リーダーには3つの段階があります。リード・ザ・セルフ(Lead the Self)から始まり、リード・ザ・ピープル (Lead the People)、そしてリード・ザ・ソサエティ(Lead the Society)です。まずは自分自身をリードし、人々のリーダーとなり、最終的には社会のリーダーへ。私は自分自身がリード・ザ・ピープルの段階に入ったと考えています。詳しくは野田智義さん、金井壽宏さんの「リーダーシップ旅 見えないものを見る」という本にも書かれています。

 

※2 セレンディピティ…「偶然の産物」「幸運な偶然を手に入れる力」を意味する言葉。イギリスの小説家・政治家であるホレース・ウォルポールが生みだした造語で「セレンディップと3人の王子(The Three Princes of Serendip)」というおとぎ話が語源になっている。

 

 

Q6:自分の中でくだらないけれどなぜか止められないクセや習慣はありますか?

っぱり飲み会の2次会3次会ですかね。笑
記憶が飛ぶくらい飲みます。体を悪くすると分かっているのに止められません。笑
実はこのインタビューの前日も3次会まで飲んでいました。笑
高松で行きつけのロックのバーに行きました。ちなみに1軒目はジャズバーで、ビートルズの弾き語りを聴きながらワインを飲みました。飲み会の頻度は多いです。毎晩のように飲んでいますが、後悔していません。笑

 

 

Q7:ここ数年であなたの人生をよりよくしてくれた新しい考え方や行動はありますか?

5歳で大体自分の生き方が固まりましたが「会いたい人にどんどんアポを取って会う」ということを大切にしています。自分の中で「これだ!」と思った人に連絡します。これまでも兵庫県の中小企業診断士である山根知典さんや佐賀県の小説家兼中小企業診断士である川崎英樹さんをはじめ多くの人に会いに行きました。
彼らのブログやメルマガはほとんど目を通しています。SNS等を活用して連絡を取り、どんどん外に出て人と交流することにしています。会う相手は古い付き合いのある方だったり、初めて会う新規の方だったり。いろいろです。

 

 

 

Q8:これから新たな挑戦をしようとしている若者へ伝えておきたいアドバイスはありますか?あるいは他者からのアドバイスで無視した方が良いと思うものはありますか?

並みですが「人生は1度きりなので後悔しない選択をしましょう」です。セレンディピティを大切にしてほしい。自分自身を磨いて外に出ること。たとえ失敗したとしても後悔しない選択をしてほしい。後悔しない選択というのは人によって違うけど、自分らしさや自分の美学、こだわりや価値観を持つことです。
アドバイスはためになるものが多いですが「交通事故以外の経験は多い方がいい」という言葉には20代の時から違和感を感じています。失敗した後の慰めの言葉ならいいですが、ない方がいい経験もあると思うんです。人間ってそんなに強くないです。人間は弱いし、流される危険性もあります。周りの環境に乗って、流れに身を任せるドリフト人生も良いけど、自分で人生の舵をきりながら目的を持って色々と経験していくことが大切だと思います。

 

Q9:ここ数年で、うまくNOと言えるようになったこと(ビジネスでもプライベートでも)はありますか?断るコツはありますか?NOと言えるようになった結果、新たに気づいたことや役に立ったことはありますか?

る仕事で毎週1冊本を読み、感想を話し合う会に誘われました。勧誘してくれた方は私の顧客でもあります。これまでその方からたくさん仕事も頂いていたのですが、丁重にお断りしました。その時は「残りの人生短いので、やりたいことをやらせていただきます」と返答しました。私はその方ほどストイックではないので。その経験からNOと言えるスイッチが入った気がします。でもよく考えたら意外と普通にNOと言っている自分がいました。断ることに葛藤がないのかも。香川診断士会長を退任してからはスケジュールが埋まってしまっているということもあり、会合に顔を出すことができていません。会長時代は自分の好きなようにやっていた、ということに逆に気付きました。

 

 

Q10:行き詰まった時、考えがまとまらなかった時、集中力が途切れた時、どうしていますか? 

えがまとまらない、集中力が途切れるということはあまりないです。
ただ、集客が少ない時は行き詰まったと感じることもあります。そんな時はいろいろな方にメールとメッセージを送ります。知人、友人はもちろん私が主宰する塾や合同の企業研修などで関わりのあった方などいろいろな方に連絡します。私からのラブレターです。笑
社員の雇用も行き詰まることがあります。妻が必死に対応してくれています。そんな時は電話大作戦です。元社員に電話をかけまくります。動いてなんぼです。堂々巡りが嫌いなので、とにかく動いて解決策を考えます。

 

 

Q11:サルバドールされたアートや芸術はありますか?単純に好きなアートや芸術でも構いません。 

ウル・クレーやシャガールは学生時代から好きです。2人の作品からは音楽が聴こえてくる感じがします。特にパウル・クレーの「ドゥルカマラ島」がお気に入りです。

基本的にクラシック系の音楽が好きです。盲目の歌手で長谷川きよしさんというミュージシャンがいるのですが、彼の楽曲の中で「美しい日々」という曲があります。これはシャガールと奥さんのことを歌ったものです。荒井由実さんが作詞で、長谷川さん自身が作曲を手がけました。椎名林檎さんや加藤登紀子さんも好きです。
酔っ払ったらYouTubeで聴きます。音楽を聴くときにはお酒も欲しいタイプです。笑
美術や音楽は得意でした。学生時代のペーパーテストも学年で一番だった気がします。昔から好きだったのでインテリアコーディネーターや色彩検定の資格も取りました。建設業のクライアントや印刷業のクライアントもいたので役に立ちましたね。
ピアノも好きで辻井伸行さんのコンサートも観に行きました。辻井さんの弾くラフマニノフは感動でした。
あと「名曲探偵アマデウス」というYouTube を観ています。昔は美術館巡りも結構やっていました。今はコロナで難しいですが、海外など特にヨーロッパに行ったらコンサートを探します。クラシックやジャズ、ポップス系など。もちろんお酒ありきで。笑
東京では「スウィング銀座」横浜では「Bar Bar Bar」神戸では「ソネ」など各地に行きつけのジャズバーがあります。一人では行かず必ず誰かと行きますね。

 

 

Q12:人生のターニングポイントにおいて、あなたに大きな影響を与えた人物は誰ですか?(有名人でも誰でも構いません)または誰にサルバドールされましたか?そして誰をサルバドールしたいですか?

盛和夫さんは40代後半に大きな影響を受けました。自分の価値観や考え方のバックボーンです。井上千代さんは人間関係づくりのバックボーンです。そして櫻田登紀子先生は益明塾・ビッグバン塾のバックボーンです。櫻田先生からやりませんかと誘いが来て動き出したので、感謝しています。
自分の強みや独自能力を必要としてくれる人をサルバドールしたいと思います。必要としてくれたら嬉しいじゃないですか。自分も支援したくなります。たとえビフォーアフターが変わらなかったとしてもサルバドールしたいと思う一面もあります。

 

 

パウル・クレー 「ドゥルカマラ島」 1938年

出典:MUSEY https://www.musey.net/33317

 

LINK:

Facebook

https://www.facebook.com/masuaki.yamashita

ビッグバングループ

http://www.bigbang-gr.com/

 

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