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2022/10/12
月刊超現実

 

月刊超現実 #03

 


 

 

 

 

「 自動記述。」

『月刊超現実』はダリを中心に惠美須がシュルレアリスムやアートについて語るコーナー。

 

 

シュルレアリスムの定義はこうだ。「心の純粋な自動現象であり、それにもとづいて口述、記述、その他あらゆる方法を用いつつ、思考の実際上の働きを表現しようとくわだてる。理性によって行使されるどんな統制もなく、美学上ないし道徳上のどんな気づかいからもはなれた思考の書きとり」。つまり我々の思考は裏を返せば通常、理性によって統制され、美学上ないし道徳上の気づかいに支配されていると言うことである。

 

理性や美学上ないし道徳上の気づかいの支配から解放され心の純粋な自動現象を表現する方法がある。日本語で『自動記述』、フランス語で『オートマティスム』と言われる方法である。『自動記述』の方法はこうだ。何も考えずに、思いついたことをひたすら書く。シンプルにこれである。書くのではなくてタイピングでももちろんOK。処理速度が追いつかないかもしれないが音声入力でもイイかもしれない。書くスピード、タイピングするスピード、話すスピードを限界まで上げていく。すると思考するスピードを超えて何かが出力されることになる。モノは試し。『自動記述』をやってみよう。下記は私の自動記述である。

 

「点滴の中には何が入っているのだろう。それはまさに純粋な涙と思われる。涙が身体に注入されることで私は涙をするのだ。幸せの涙は雨になり、その結果豊かな土壌が生まれるのだ。そのことに我々は気づいていないのだ。まさにオレンジのコートを着たショットガンを持った男がロマンを語るあまり隙ができて否応もなくレンガに挟まったハンバーガーのような結末が待っているのを誰も知らない。つまりオーソレミーオのようなナポリタンヘアーの美しさがギリギリのラインで保たれている女の側にはまるでピサの斜塔が崩れ落ちるのを待ち焦がれているかのように湿ったしめじを噛み締める」

 

どうだろうか?何も考えずタイピングするとこうなる。文法も気にしない。しかしそこには何かの世界がある。試しにやってみると良いだろう!

 

 

超現実 シュルレアリスム 自動記述

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