月刊ガレパン　#06

Bunker Hill – The Girl Can’t Dance

「世界一やかましい」

『月刊ガレパン』はサルバドールズ惠美須がガレージパンクや音楽を語るコーナー。

そんなにシャウトしたらノドから血が出るよっ！

“The Girl Can’t Dance”を聴く時は注意して欲しい。再生した瞬間から世界一やかましいシャウトボーカルが繰り出される。ヘッドフォンで聴いていたら反射的にブン投げてしまうかもしれない。ソーリー！！！キング・オブ・シャウターのリトル・リチャード（Little Richard）もビビるシャウトっぷりだ。バックの演奏は何と元祖ガレージパンクのリンク・レイ（Link Wary）先生！リンク・レイが率いるバンドの演奏もバンカー・ヒルに引っ張られたのか、とんでもなく凶暴だ！

黒人ボーカル、バンカー・ヒル（Bunker Hill）は謎に包まれている。と言うかあまりよく知らない。ちらっとぶらっと調べてみると彼はボクサーでゴスペルシンガーだったそうだ。ゑっ？ゴスペル！？ウソでしょ笑。本名はデヴィッド・ウォーカー（David Walker）とのことで、所属しているゴスペルグループをクビにならないように、バンカー・ヒルと言う仮名を使ったらしい。知らなかった！

やはり彼の晩年は謎らしく1986年、44歳で亡くなったそうだ。デヴィッドの本性はゴスペルじゃなくて絶対こっちだろっ！もっともっとそのシャウト力を活かした音源をこの世に残して欲しかったぜ！残された奇跡の名曲”The Girl Can’t Dance”を轟音で鳴らして退屈な日常を吹っ飛ばせっ！！！